トーリセル開始(点滴1回目)。

病院で、とりあえず診察。
1週間前のCTは「撮って出し」を腫瘍内科の担当医が見た結果ですが、放射線科の読影レポートをもらいました。前回=3ヶ月前と比べて、

  • 両肺の転移は増大傾向で、新出したものもある。
  • 右肺下葉に胸膜に接した腫瘤が新出多発しており胸膜播種の疑い。
  • 右肺下葉の小葉間隔壁の肥厚は増悪している。癌性リンパ管症の可能性がある。
  • 右胸水が新出している。葉間胸水もみられる。
  • 縦隔のリンパ節は増大している。左腎門部リンパ節腫大の疑い。

胸膜播種、胸水って字面を見ると肺の状態がえらく悪化している感じがしますが、今のところ、軽度の咳、血痰、胸痛、を自覚する程度で、息切れとか息苦しさは出ていません。

これからの治療について。先週資料をもらった分子標的治療薬「トーリセル」ですが、インターフェロンネクサバール〜アフィニトール〜スーテントと使いつないで来て、現時点で腎細胞がんに使える残り1つの薬です。mTOR阻害剤という、アフィニトールと似た作用の薬ですし、あと自分が薬を取っ替え引っ替えして5つ目、になるのでトーリセルがどの程度、あるいはどれくらいの期間効くか?はちゃんとしたデータはありません。これまでの薬と同様、いずれ効かなくなる時が来る、など、担当医とは悩ましい話になったのですが、まぁ、受けられる治療は受けておく、という事で、トーリセルでの治療に入ることにしました。

で、週1回通院して点滴での投与、なのですが、早速1回目。まず、急性のアレルギー反応を防ぐため、抗ヒスタミン剤(クロール・トリメトン注)を30分かけて点滴。で、トーリセルを初回だからゆっくり、という事で60分かけて点滴。問題がなければ2回目以降は30分でよいそうです。あと、アレルギー反応の観察だと思いますが、トーリセルの点滴中に3回、あと終了時に血圧測定がありました。 とりあえず、アレルギー反応らしき物はなく無事に1回目の点滴終了。点滴は昼過ぎに終わったのですが、今のところ(同日夜)副作用らしき物は出ていません。

トーリセルの副作用は、口内炎、発疹が割と高い頻度で出ている。あと間質性肺炎感染症などが要注意。間質性肺炎はアフィニトールの時にやられているので、似ている薬、という事でちょっと怖いです。